正座ができました!

今日も患者さんから嬉しい一言を頂きました。数か月前から膝の痛み等で治療にお見えになる隣町のKさん。今日は如何ですかと伺うと「先生、正座が出来たんです!!」「痛かった事は忘れて自然に正座をしてました!」とにっこりしながら答えて下さいました。

Kさんは長年立ち仕事で、重い物を持ったりしてかなり膝に負担がかかっていたのでしょう。その膝は炎症して水が溜まり半年ぐらい整形外科に通っていましたが、痛みはとれず何度も水を抜いていたようでした。定年を迎えてお仕事をしていませんが、趣味のスキューバーダイビングをしたいのでどうしても治してほしいと懇願されていました。初診時には、全身疲労のかたまりのようにこり固まっていて、骨盤が右に捻じれて右の臀部から膝下まで股関節、膝関節の可動域が制限されるほど筋肉や靭帯が固まっていました。

2,3回で炎症と痛みが無くなり普通には動けるようでした。これで終わらせてしまっては対処療法だけになってしまいますので、膝が痛くならないように根本治療を説明して次の段階へうつりました。その時には前の様に膝が曲がるようになりたいと新しい目標が出来ました。症状が無くなったので少し間隔をあけてストレッチやプールでのウォ―キングとの併用で機能回復をしていきました。この頃からスキューバもする様になり潜りに行く前には治療で整えてから行くようにしていました。Kさんはとても真面目で「先生にせっかく治してもらっているのに潜りに行ってまた固くなってごめんなさい」おっしゃるので、私は、「大丈夫です、潜る為にも治療をしましょう」と言い、続けて「アスリートは試合に出るためやパフォーマンスを上げるために治療をしますよ」と言うとなっとくしてうなづいてくださりました。

スキューバや旅行自分のやりたいことをしながらまた、実家の農作業を手伝いながらではありましたが、薄皮を剥がすように日に日に状態が良くなり、最後まで諦めずに治療を続けた結果が出たのではないでしょうか。皆さんは「先生のおかげさまで良くなりました」と言われますが私は決まって同じ事を返します。「○○さんが諦めずに治療を続けたおかげですよ!」と

”病気や怪我はあくまでも本人が治すのですから”